小学校教師 しおちゃんマンが、
今度は網膜剥離(もうまくはくり)に。
翌日すぐにW医療センターへ。
紹介状があるとはいえ、初診はかなり待たされる。 やっと呼ばれて診察室へ。
担当医は、若い女性の先生。
で結局、網膜剥離であることは間違いないこと。
この病院で手術を行うこと。そして今はお盆前でベットがあいていないので手術の日は18日以降に決めること…、の3点をこの日に決めた。
私としては、実際にどのくらいの期間かかるのか、手術後から復帰までどのくらいかかるのかを聞きたかったのであるが、タイミングを逸して聞くことができなかった。
とりあえず、来週もう一度来なければならない。
18日に再度W医療センターへ。今度は40代男性の先生も一緒だ。
診察室では手術に向けてどんどん話が進むので、
「あの〜、手術の日ですが、10月まで待ってもらえないでしょうか。仕事の関係で……」
と言ったとたん、男性の医者の方がいきなり網膜剥離の恐ろしさについて叱るようにしゃべりだした。
私は何も言えずに黙って聞いていた。医者は最後に、
「〜、私は言いましたからね!」
と言って、背を向けてしまった。
その後女性の先生は隣の診察室に私を移動させ、具体的な日程について相談に乗ってくれた。しかしそこでも、網膜剥離の場合いつ失明するかわからないので、見つかった時点ですぐに手術しなければならないことを説明してくれた。
しかし2人の先生は、一ヶ月以上あとにのばししてほしいと言っている理由や事情について、とうとう聞いてくれなかった。
手術を10月まで待ってほしかったのは、10月3,4日に修学旅行があるからである。
今手術をしてしまうと、準備ができないばかりか、下手をすると行くこともできなくなると判断したからである。6年生の主任として、そういうわけにはいかないだろうと。
また、私の網膜剥離の場合、何年もかかって進行してきたらしいことと、糖尿病の合併症検査で偶然に見つかったのであるから、一ヶ月手術が遅れたところで同じだと思ったからである。自覚症状もまったくないのだし……。
この時点での私の手術希望日は、10月9日。
そこで、9月8日に再度検査して、進行していなければ、10月9日の私の希望通りということを女の先生が提案。
私もそこで合意した。