10月11日(土) 病院の風景 

昨日の夕方の検診では順調に回復しているので予定より早く退院出来そうだと言われて喜んでいた。

ところが今日目をさますとメヤニで目があかない。枕カバーは目から出たもので汚れてしまっていた。あわてて鏡で顔を見てみると目の下が青黒くなっていた。バイ菌が入ってしまったのではないかと心配。

*----------*

駐車場のベンチで休んでいると、車イスに乗り、点滴をしながら柱のかげでタバコを吸っている人がいた。しかも禁煙の張り紙が貼ってあるのに。

*----------*

入院している患者さんは、病院を出れば一定の地位のある人がほとんどなんだろうと思う。それが入院患者になったとたんにそんなものはふっとんでしまう。ブライドがズタズタにされるわけだが、やがてそんなプライドなんか邪魔なだけでここでは何の意味もないことに気がつくようだ。

*----------*

私が入院しているのは眼科と脳神経外科の患者が入院する病棟である。時々患者さんの記憶力を確認するために看護士さんの次のような声が聞こえてくる「お歳はおいくつですか?」「生年月日を教えてください」。ところで、記憶力を確認するのに、なぜ年齢と生年月日なのかとふと思った。特に年齢は忘れたいと思っている人が多いのではないか?(笑)

*----------*

男性の看護士さんがご老人が乗る車イスを押している。すると突然老人が何か叫んだ。どうやら言葉が出ない方のようでただウーウーと唸るだけ。しかし看護士さんは何が言いたいのかすぐに察したようで、マスクをはずして「そうですね。いいかおりですね」と言ったのです。そこにはキンモクセイが咲いていました。