小学校教師 しおちゃんマンが、
今度は網膜剥離(もうまくはくり)に。
近所の眼科が日曜日もやっているということだったので、さっそく行ってみる。
糖尿病の合併症の検査であることを伝えると、慣れているのか、看護士がいくつかの検査をテキパキと処理。最後に診察室でその病院の先生に診察を受ける。
丸いレンズのようなものを直接目にあててグリグリするので、思わず顔をひいてしまう。
右の目をしつこく見ているので、何か異常があるのではないかと心配になる。 そして案の定、
「網膜剥離の疑いがあります。もう一度、写真を撮ってみて下さい」
と言われる。
網膜剥離??
ボクシングの選手がよくなるやつだろうか?
「あの…、それは糖尿病と関係あるのでしょうか?」
「いや、関係ありません。糖尿病の合併症の方はまったく異常がありません。偶然にみつかったということです」
とりあえず、再度写真を撮ってみる。しかし残念ながら網膜剥離は間違いないらしい。
「網膜剥離は手術しなければ治りません。手術して下さい」
「えっ?手術。切るんですか?」
「今は技術が進歩しているので、症状によつていろいろな方法があるようです。とりあえず大きな病院を紹介します。ここでは手術はできません」
手術…、ということはまた入院しなければならないのだろうか……。
せっかく退院したばかりなのに。もうあんな生活はこりごりだと。
それに、もう2学期が始まる。 2学期は修学旅行やらなんやらで入院なんかできない。 どうしよう。
しかしとりあえず大きな病院で診察してもらうしかない。
K眼科のお医者さんによると、ここらへんで手術の設備がある病院は、C大学病院、勤務地の近くの方がいいならJ病院、自宅の近くならW医療センターの三つであるという。
どれにしますか?と聞かれたので、自宅の近くのW医療センターに紹介状を書いてもらうことにした。