〜学校HPの役割を考える〜

 

はじめに<Top>

 

誰に何を公開するの?

 

なぜ公開するの?

 

意欲的に作るためには

 

成果と課題(まとめ)

 


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 さて、ここで考えなければならないことは「何のために公開するのか」ということです。つまり、「公開」することが子どもたちへの指導や学校づくりにどのようにプラスになっていくのかこそを考えなければならないのです。

 まず考えなければならないことは、校内の保護者のみに公開するにしても、それは厳しい学校評価、教師評価につながっていくということです。

 私は「公開」という前提には必ず双方のコミュニケーションの保障がなければならないと考えています。つまり、「開く」ことと「話し合うこと」はセットになっていなければ意味がないと考えているわけです。開きっぱなしというのは必ず誤解とすれ違いを生むのではないでしょうか。

 そういった意味で、学校情報を公開する限り、学校に保護者と話し合いをする「覚悟」と「準備」ができているのかどうかもぜひ考えてほしいと思っています。ホームページを開くということはそういうことだと考えています。

 しかし、だからといって閉鎖的になるのはもっと問題だとも考えています。学校ホームページが、保護者や地域と一緒になって学校をつくっていくことの大きなきっかけと「力」になることは間違いないので大いに利用するべきでしょう。しかし逆に言えば「安易に公開するだけ」のホームページは必要ないと考えていますし、地域や保護者とのすれ違いを生み出してしまう危険性があるということなのです。

 学校ホームページは保護者や地域との共同の学校づくりの一つの「道具」にすぎません。その「道具」は他にもたくさんあるはずなので、学校の状況によっていろいろな「道具」を使い分ければよいのではないでしょうか。つまり最初からホームページにこだわる必要はないと考えています。

 

 このエッセイは、平成15年度U市教育研究協力委員会議研究報告(平成16年2月)としての下書き原稿です。下書きであっても無断引用・転載を禁止させていただきます。