夢創造2002〜組体操〜 2002年度の運動会での6年生の組体操の技を紹介しています。
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運動会の「組体操」の練習が続いていますが、いったいこの「組体操」ってなんなんでしょうね。どうしてこんなことをするのでしょうか?組体操の歴史をいろいろ調べているのですが、どうもはっきりしません。 『ヤーン(1829-1901) という人が、対人運動として行ったらしい…。』 『明治11年日本が招いた米人リーランドも体操伝習所で相互幇助体操という名称で実施している…。』 『戦前来日して、日本体操界に大きな影響を与えたデンマークのニルス・ブック(1880-1950) なども彼独自の数多くの組体操を見せてくれた…。』 こういった記述はあるのですが、どうしてこれらが日本の学校の運動会に登場したのかがどうもはっきりしません。 おそらく、戦前・戦中にかけて、子どもたちの管理と集団行動訓練のために学校に広がったことが予想されます。 しかしそもそもの「組体操」には、「体操」としてのりっぱな目的があったのではないかと思うわけです。 跳び箱や鉄棒などの「対物運動」ではなくて、「対人運動」であることの意味がそもそもあったのではないでしょうか? たとえば、二人技から体と体が触れ合うわけですが、そこには当然相手の体や気持ちを尊重しなければなりません。また、そこには一人では訓練できないバランス感覚の要素もあるでしょう。 さらには、100人以上の子どもたちが一つのことを完成していくといった目的意識と達成感は、とても大切な教育の要素だと思うわけです。 指導者や保護者が出来栄えばかりを優先させると、どうしても管理と集団行動訓練の道具のみの運動になってしまいます。 もちろん出来栄えは大切ですが、そこにいたるまでの「体操」としての意味を、子どもたちと一緒にもう一度考えてみたいと思いました。 (2002/5/15 文責:塩崎義明) |