[Home Page に戻る]・[レポート一覧に戻る]・[ザ・教室 bloogに戻る] エッシャーの作品から物語を書いてみる(小6国語)
2008年6月12日(木)、校内研の研究授業です。 1枚の絵から、子どもたち自身がどのようなコミュニケーションをつくっていけるのかに挑戦してみたいと考えました。 絵をスタート地点においてみようと考えたのは、一つは、子どもたちの作文指導が絵日記からスタートすることからもわかるように、子どもたちにとって、絵を媒介にすることで、書くこと・話すこと、そしてコミュニケーションをとることに抵抗がなくなり、より意欲的に学習できると考えたからです。二つ目は、これからの時代、画像と言葉の統一的な表現力・コミョニケーション能力が求められるのではないかと考えたからです。 さて、そのための絵は、子どもたちの目が思わず吸い寄せられるインパクトのあるものでなければならないと考えました。そこで、私自身が小さいころから気になっていた、M・C・エッシャーの絵をとりあげてみることにしました。 マウリッツ・コルネリス・エッシャー(Maurits Cornelis Escher, 1898年6月17日-1972年3月27日)はウッドカット、リトグラフ、メゾティントなどの版画製作でよく知られたオランダの画家(版画家)です。建築不可能な構造物や、無限を有限のなかに閉じ込めたもの、平面を次々と変化するパターンで埋め尽くしたもの、など非常に独創的な作品を作り上げました。 数々の作品の中でも今回は、「物見の塔」「上昇と下降」を扱ってみました。このページでは、「上昇と下降」の授業を紹介してみたいと思います。 (指) 絵を見て気がついたことをワークシートに書きなさい。(グループ討議) ・階段を昇っても(降りても)、元の場所に 戻ってしまう。
(発) 修道士たちは、いくら昇っても元の場所に戻ってしまうことに気がついているのだろうか? ・気がついている or 気づいていない。 (発) 見上げている人のせりふを考えてみよう。(ふきだしに書く) ・家に帰りたい。 (発) 階段に座っている人は、なぜ階段昇りに参加しなくなったのだろう? (補助発問) 自分はどのタイプですか? ★物語を書いてみよう A.修道士として修道院で生活している自分、という設定で。 ⇒ 作品例はこちら
[参考文献] 「無限を求めて エッシャー、自作を語る」M・C・エッシャー著 板根巌夫訳(朝日新書) |