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「死ね」と「消えろ」

 「死ね」という言葉は使ってはいけないと、大人は子どもたちに言います。

 確かに、「命」を軽視するだけではなく、相手を傷つけるひどい言葉です。

 しかし今の子どもたちは、「死ね」と言われるよりも、「消えろ」と言われたほうが傷つくことがチャット作文の学習の中でわかりました。

 「死ね」と言われたときと、「消えろ」と言われたとき、どちらが傷つきますか?と聞いてみたところ、ほとんどすべての子が「消えろ」の方に手をあげたことに驚き、深く考えさせられました。

 子どもに理由をきいてみたのですがただなんとなくで、よくわかりません。

 そこで職員室でいろいろな教師に考えを聞いてみたのですが、これまた答えはいろいろ……。

 「消えろ」の方が現実的であるから?

 存在を否定されることに傷つく?

 仲間外れ的な響きがある?

 生きていて、存在を否定されることくらいつらいことはない?でもだったら死んだほうがまし…になってしまうが……。

 みなさん、今の子どもたちのこのような価値観や感じ方をどのようにとらえますか?

 このことについては引き続き考えていきたい事柄の一つです。

(02.3.4)

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