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かなり前のことになりますが、車の中でラジオを聴いていたら、最近の「オママゴト事情」が話題にのぼっていました。 オママゴトの役割で一番人気は、お父さん役でもなく、お母さん役でもなく、子ども役でもなく、なんと『ペット役』だそうです。 ラジオでは、子どもに対する「愛情不足」というキーワードで話を進めていました。つまり、自分もペットのようにかわいがられたい、という思いがこのような「オママゴト事情」を生みだしているのではないかということでした。 ただ私は「愛情不足」という切り口で、この話題を切っていいのかなあ…?と思いました。 最近はなんでもかんでも、『親の愛情不足』で片づける傾向に疑問と危機感を感じています。 『親の愛情不足』で片づけるのではなく、「親の生き方」「家族の中での親の存在」が、なかなか子どもたちに見えなくなってきていることに視点をあてるべきだと考えています。 その証拠にオママゴトでは、お父さん役と、お母さん役は、[誰かが病気になった]という設定の時には、とても人気があるそうです。 つまり、そんな時は、子どもの目からは、親の存在が明確になって、とてもたのもしく、かっこよくうつるのかもしれません。 『親の愛情不足』で片づける傾向が、逆に親をおいつめることのないようにしてほしいと思っています。