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教師だから逃げない……
〜教師への応援歌〜

ある日の朝右足のつけ根が猛烈に痛くて目を覚ましました。2〜3日前から刺すような痛みはあったのですが、その日は特にひどかったです。そして日中は患部がしびれた感覚になります。医者は嫌いなのですが、しかたがないのでまずかかりつけの外科に行きました。すると、ヘルニアの恐れがあるから整形外科に行ったほうがいいと言われてしまいました。あわてて今度は整形外科に。そこでレントゲンをとったのですが、幸いにして骨には異常はないとのこと。しかし原因がわからないので、しばらく通院しなさいとのことでした。

教師という人種は無理をします。これは責務とか子どもへの愛とかそんなかっこいいものではなくて…もちろん意地をはっているわけでもなくて、教師というのはそういうものなんです。

ナイフで刺殺されてしまった女性教師…。どうして逃げなかったのかといった話をよく聞きます。別に足がすくんでしまったわけではないと思うのです。彼女は逃げるといった選択肢を持っていなかったのです。いや…、その選択肢があることすら気がつかなかったのです。なぜなら彼女は教師だったからです。

今の時代、何から何まで教師に(学校に)やってくれなんて誰も言っていないんですよね。それなのにやってしまうのが教師という人種のような気がするのです。それがいい方に向いているときはいいのですが、時には子どもや父母からみたらうざったくて、じゃまで、センスがないなんて思われてしまう……。そのことになかなか気がつかないわけです。だから、教師から見たら、ここまでやってるのになぜわかってくれないのか!…となってしまうわけです。

私も「できないことはやらないべきだ」と思うまでに、かなりの時間がかかりました。そして、自分が「よかれ」と思っていることでも、子どもや父母のみなさんから見たら、とっても迷惑なこともあるんだということも、最近ようやくわかってきたわけです。

でも私は、教師の自分で言うのもなんですが、そんな教師の性(さが)というか、悲しさというか、他から見たら「バカだなあ」と思われてしまう人種が好きなんです。父母や子どもにかげぐちを言われながらも、本当に一生懸命やってしまう教師。そんな先生に、「無理しなくていいんだよ」「肩の力を抜いていこうよ」といいつつも、一方で「がんばれ!」と応援してしまうのです。

(1998/06/18)

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