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日本の教師に勇気と元気を!

昨年は大きな大きな悲しい災害と「事件」(事故ではない)が起こってしまいました。そして多くの方たちの命が失われました。したがって、お正月ではありますが、"おめでとうございます"のご挨拶はひかえさせていただきたいと思います。悲しみを乗り越え、今年こそ良い年にしていきたいと思っています。

あの日…、大きな揺れの中、多くの教師たちが自分の身や家族を顧みず、まず目の前の子どもたちに向かって、"大丈夫だよ、大丈夫だよ"、と声をかけているのを見ていて、まだまだ日本の教師は大丈夫だと思いました。

そして、私たちの実践を管理的にし、教師と子どもたちと、子どもたち同士、教師同士の関係を歪めているのは、教師個々の問題ではないこと、ましてや子どもたちや保護者のせいではないことが証明されたのだと思います。

さてそんな日本の教師たち。

病気休職者は8660人(前年度比33人増)。
在職者に占める割合は0.94%。
割合も人数も過去最高になってしまいました。

このうち、精神疾患(うつ病や適応障害)が原因だったのは5407人。
過去最高だった前年度(5458人)と若干少なくはなっていますがあまり変化がありませんでした。
ちなみに年代別では50代に多い傾向があります。
また、全職種の中で教員の精神疾患比率が異常に高いことも明らかになっています。

「できる教師」を演じなければならない職場とその人間関係と力関係。
そんな教師の無理や嘘を簡単に見破る子どもたち。
そして教師と子どもたちの"不信の関係"を、「教育サービスの質の低下である」と批判しつつ失笑・冷笑する保護者。

「なぜ教師であることがこれほど苦しいのか」。
私たちはこの問いに対して真摯に向き合いつつ分析し、日本の教師に勇気と元気を取り戻していきたいと強く思っています。

そして今年は、日本の教師が「勇気と元気を取り戻す」3つの取り組みを具体化していこうと考えています。

●勇気と元気を取り戻す取り組み(1)
若い仲間10人と、新刊本を発行します!

『スマホ時代の学級づくり』(塩崎義明 編著) 学事出版 〜2012年2月発刊予定〜

「どうすれば子どもたちや保護者とわかりあえるのだろうか?」
「子どもたち同士の関係を良くするためにはどうしたら良いのだろうか?」
「子どもたちを社会の主人公として育てるためにはどのような指導の筋道があるのだろう?」
「職場の人間関係の悩みをどうすればいいの?」

私たちの身近で、しかも実は大きなテーマについて、若い仲間たちと向きあってみたのが本書です。全国生活指導研究協議会で学んでいる集団づくりについて、本書では主にそれを「学級づくり」の視点から考えてみました。

また、集団づくりに必要な「シート」や詳しい資料を、準備したサイトからダウンロードできるようにしました。「詳しくはWebで」型の新感覚の書籍です。購入できる時期になりましたらあらためてお知らせいたします。

◆第1章 子どもたちと出会う
01.【コラム】学級づくりを始めよう!
02.子ども集団づくり年間計画シート
03.出会い前の引き継ぎをどうする?
04.一人ひとりを知るために(児童個人分析シート)
05.学級地図を描こう!/06.学級開きはこの流れで!
07.出会いの日にどんなことを話すの?
08.【ミニ実践】学級通信1号に何を書くの?
09.【ミニ実践】学級通信や学級目標の作り方や実践
◆第2章 ◆子どもたちとつながる
10.【コラム】指導が難しい子どもと…
11.【ミニ実践】子どもとのおしゃべりを大切に。
12.【ミニ実践】遊びでつながる。
13.全員発表の授業をゲーム的に
14.私的グループをどうとらえて指導するか。
15.【ミニ実践】「個人ノート」で子どもとつながる。
16.実践記録はこうしてとる!
◆第3章 子どもたちがつながる
17.【コラム】子どもたちがつながるということ。
18.班でなにをするの? 
19.係活動・当番活動を豊かにしよう。
20.班日記にチャレンジ!
21.最初の班と次の班、そしてその後の班。
22.どうする?朝の会・帰りの会。
23.やってみよう!有志活動(学級内クラブ等々)。
24.教室環境をどうする?
25.日直とはそもそも。
◆第4章 リーダーを育てる
26.【コラム】必要と要求の先頭に立てるリーダーを。
27.班長の決め方(班内互選と班長立候補)。
28.班長会を開こう。
29.班長と一緒に班を編制してみよう!
30.学級の取り組み原案。
31.学校行事にどう取り組むか。
32.有志活動でリーダーを育てる。
◆第5章子どもたちと課題を乗りこえる
33.【コラム】荒れ・暴力の背景分析10の視点。
34.学級内でトラブルが起こったとき
35.ルールが守られないことに対する実践構想。
36.トラブルの中心となる子どもへの対応や指導。
37.トラブルの中心となる子どもへの指導と
38.トラブルの中心となる子どもの保護者との対応。
39.女子の友達問題にどう取り組むか。
40.【付録】「こんな教師は学級崩壊を起こさない。」
◆第6章 保護者と出会う
41.【コラム】保護者対応の失敗を、信頼に変える。
42.保護者会で出会う。
43.個人面談や家庭訪問をどうする?
44.電話対応や連絡帳の書き方(クレームへの対応)
◆第7章 仲間と出会う
45.【コラム】こんなことで悩んだ。
46.【コラム】子どもの側に立って指導と実践の揺れ。
47.職員会議で発言・提案してみよう。
48.【コラム】教師同士のつきあい方。
49.【コラム】サークルなど、学校外の学びの場。
50.【コラム】教師の仕事術

●勇気と元気を取り戻す取り組み(2)
地域を超え、ネットを利用した全生研のサークルをつくりました!

「集団づくり研」といいます。Facebookページは、こちら です。

そしてこの「集団づくり研」で、3月に講演会を開くことにしました。

講演テーマ「教師受難の時代」の歩き方

楽しくてわかりやすい講演会にしていくつもりです。

日時や場所、講師等が具体的に決まりましたらお知らせいたします。

●勇気と元気を取り戻す取り組み(3)
全国の多くの仲間とネットを利用して交流し、体の続く限り全国のあちこちに出かけて、勇気と元気を広げていきたい!

これまでも全国のあちこちでお話をさせていただきました。そして逆に私自身が勇気と元気をもらってきました。

最近は、体の調子が今ひとつで、お断りすることも多かったのですが、今年はもうひとふんばりして、出かけてみようかと思っています。

出会いは勇気と元気を生み出します。2012年は、そんな出会いの年にしていきたいと考えています。

(2012/1/1)

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