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市立小・中学校で
学校選択制度が始まります
〜来年度の新1年生から〜
 

市では、学校選択の機会を拡大するため、通学区域制度(通学区域によって市立の小・中学校の入学先学校を指定する制度)をゆるやかにして、子どもや保護者が入学先学校を希望できる「小規模学校選択制度」を導入します。
問い合わせ 学務課

 


●小規模学校選択制度

 市では、住所によって教育委員会が指定する学校(以下、指定校といいます)のほか、通学区域外からの児童・生徒の受け入れが可能な学校(以下、受入可能校といいます)のなかから、子どもや保護者が入学先を選択できる「小規模学校選択制度」を導入することにしました。
 これは、子どもや保護者の、自分に適した教育を受けたい、あるいは子どもに適した教育を受けさせたいという希望を生かすためのもので、学校選択の機会が広がります。
 また、各学校がよりよい教育を実践しようと工夫を凝らし、特色ある学校づくりを進めていくことにつながります。

▽開始年度
 平成16年度

▽対象
 平成16年度に小・中学校に入学する新1年生(市外から転入する1年生の児童・生徒も対象になります)

▽受入可能校と人数
 受入可能校は、通学区域内の新1年生の入学予定者数が、小学校で105人以内、中学校で140人以内の学校です。
 受入可能校と人数は毎年度定めます。

 

●平成16年度の受入可能校・受入人数(の学校が受入可能校)

平成15年度
全校※1

平成15年度
1年生※1

平成16年度
1年生の推計※2

平成16年度
受入人数※3

人数

学級数

人数

学級数

人数

学級数

人数

学級数

浦安小学校

287

12

41

2

52

2

70

2

南小学校

996

28

196

6

194

6

北部小学校

752

21

139

4

188

5

見明川小学校

484

15

72

2

95

3

105

3

富岡小学校

887

25

157

5

210

6

美浜南小学校

419

13

65

2

63

2

105

3

入船北小学校

218

6

29

1

23

1

105

3

東小学校

739

23

130

4

157

5

入船南小学校

321

11

59

2

74

2

105

3

舞浜小学校

701

22

137

4

143

4

美浜北小学校

162

6

30

1

24

1

70

2

日の出小学校

894

26

166

5

214

6

明海小学校

586

18

117

4

144

4

高洲小学校

776

24

163

5

161

5

小学校計

8,222

250

1501

47

1,742

52

560

16

浦安中学校

611

17

211

6

226

6

堀江中学校

526

15

171

5

193

5

見明川中学校

222

7

65

2

68

2

140

4

入船中学校

347

10

133

4

104

3

140

4

富岡中学校

287

9

96

3

89

3

140

4

美浜中学校

212

7

46

2

59

2

140

4

日の出中学校

467

13

175

5

193

5

中学校計

2,672

78

897

27

932

26

560

16

※1)8月1日現在の数値です。
※2)通学区域内からの入学予定者数の推計で、平成15年5月1日を基準に算出してあります。
※3)各受入可能校の通学区域内と通学区域外からの希望者を合計した人数で、受入限度人数を表しています。

 

 

●入学先の学校が決まるまで

 入学対象者の保護者全員に学校希望調査票と学校紹介パンフレットを10月1日に郵送します。
 受入可能校への入学を希望される方は、学校希望調査票を10月28日クまでに、直接または郵送(〒279-8501浦安市役所)で、学務課(市役所第2庁舎2階)に提出してください。なお、指定校への入学を希望される方は、学校希望調査票の提出は不要です。
 平成16年1月30日に、就学通知書(入学する学校の指定)を発送します。



●受入人数を超えた場合

 受入可能校への希望人数が受入人数の範囲内であれば、希望した学校に入学できます。
 受入人数を超えた場合は、通学区域内の児童・生徒の入学を優先します。通学区域外からの希望者の入学は、公開抽選を行い、決定します。
 抽選に通った場合は希望した学校に入学できます。
 抽選にもれた場合は指定校に入学することになります。ただし、希望があれば、3月中旬まで補欠登録を受け付けます。転出などにより、受入人数に空きが生じた場合には、登録順に希望校に入学できます。
 また、抽選を行わなかったほかの受入可能校へ希望校を変更することもできます。希望校を変更した場合は、最初の希望校の補欠登録は抹消されます。

 


●学校の選択にあたって

 学校への通学は、徒歩か公共交通機関を利用する方法のいずれかになります。通学経路の安全性や通学時間を十分確認のうえ、保護者の責任で、希望校の申請をしてください。
 小規模学校選択制度で希望した学校に入学した場合、原則として、入学後の学校変更はできません。
 小規模学校選択制度は、あくまでも個々のお子さんの学校選択の機会を拡大することが目的です。兄や姉が希望校に入学していたとしても、弟や妹が同じ学校に入学したい場合はそれぞれ申請が必要です。
 また、学校選択は、小学校と中学校のそれぞれの入学のときに行います。そのため、選択した小学校と同じ通学区域にある中学校への進学を希望する場合は、中学校入学時に改めて希望校を申請する必要があります。


●学校情報などの提供

 各学校の教育目標や教育実践などをまとめた「学校紹介パンフレット」を入学対象者全員に郵送します。
 10月6日(月)〜24日(金)に、すべての市立小・中学校で学校公開(見学)日を設けます。
 学校選択制度の内容や学校公開日の日程、学校紹介を教育委員会ホームページにも掲載します。

●学校公開(見学)日一覧表(の学校が受入可能校。○印が公開日)

10/6

7

8

9

10

14

15

16

17

18

20

21

22

23

24

浦安小学校

南小学校

北部小学校

見明川小学校

富岡小学校

美浜南小学校

入船北小学校

東小学校

入船南小学校

舞浜小学校

美浜北小学校

注1

日の出小学校

明海小学校

高洲小学校

浦安中学校

堀江中学校

注2

見明川中学校

入船中学校

注2

富岡中学校

美浜中学校

注2

日の出中学校


※見学時間は、午前9時30分〜11時30分、午後2時〜3時30分です。見学するときは、必ず玄関から入り、備え付けの受付名簿に必要事項を記入してください。また、上履きをご用意ください。
 各学校の注意事項を守り、学習の妨げにならないよう、静かにご見学ください。学習内容によっては、教室内での見学はできない場合があります。
 浦安小学校と美浜北小学校のことばの教室の見学を希望される方は、事前に電話で連絡をしてください。
注1)全学年が、音楽会を行います。通常の授業はありません。
注2)合唱コンクールの見学になります。当日は文化会館においでください。

 

 

●制度の今後

 来年度から「小規模学校選択制度」が始まりますが、今後の拡充については、この制度導入後の状況を慎重に調査・研究したうえで決めていきます。

 

 


〜小規模学校選択制度を実施するまで〜


 小規模学校選択制度は、教育委員会が独自に設置した「浦安市立学校適正配置等検討委員会」の提言と、国の通学区域制度の弾力化方針を受けて実施することになったものです。ここでは、その経緯をお知らせします。

 

●浦安市立学校適正配置等検討委員会の報告から●

 教育委員会では、市立幼稚園と小・中学校の抱える課題(大規模化や小規模化に伴う学校間の規模のアンバランス問題など)の解決に向け、平成13年に学識者・地域住民・関係諸団体・学校関係者などを委員とする「浦安市立学校適正配置等検討委員会」を設置しました。
 この委員会では、「市立学校の適正規模に関すること」、「市立学校の適正配置および通学区域に関すること」、「そのほか学校適正配置などで必要と認められること」について検討を重ね、平成14年3月に報告書がまとめられました。
 報告書の中では、通学区域制度の一層の弾力的な運用として、小学校では小規模特認校制、中学校では全市を対象とした学校選択制(当面、小規模特認校制)導入が、それぞれ提案されました。

小学校は小規模特認校制の導入
 児童・生徒数は、元町地域では微増傾向、中町地域では減少傾向、新町地域では急増傾向にあり、この傾向は小学校で特に顕著です。そのため、学校の適正配置の面で、大きな課題になっています。
 そこで、市立小学校では、現在の指定校制は維持しつつ、児童の受入可能な小学校を特認校とし、一定枠の人数を特認校以外の学校の通学区域から受け入れる小規模特認校制の導入を提案します。

中学校は全市を対象とした学校選択制・小規模特認校制の導入
 市立中学校では、現在の指定校制は維持しつつ、各学校で受入可能な人数を市内全域から受け入れる学校選択制の導入を提案します。
 しかし、中学校の学校規模も小学校と同様の傾向にあり、今後の状況によっては、今すぐに全市を対象とした選択制の導入が難しいことも考えられます。この場合には当面、小学校と同じく、小規模特認校制の導入を提案します。

 これらの提案は、小・中学校の入学にあたり、これまでのように教育委員会が学校を指定するだけではなく、児童・生徒や保護者の学校選択の機会を拡大するように求めたものです。

 

●通学区域制度と国の学校選択の弾力化の方針

 現在の通学区域(学校指定)制度では、児童・生徒の就学する学校は、市区町村の教育委員会が指定することになっています。その際、市区町村教育委員会は、あらかじめ各学校ごとに「通学区域」を設定し、これに基づいて学校の指定を行っています。
 ほかの学校に変更できる指定校変更や、ほかの市区町村の学校に就学することができる区域外就学制度があり、実態として指定校の変更がかなり弾力的に行われています。
 しかし、こうした通学区域制度に対して、平成8年の行政改革委員会は、「規制緩和の推進に関する意見」のなかで、保護者や児童・生徒の学校選択の自由度を高めていくことが、選ぶ側の意識を柔軟にし、責任感を生じさせるという考え方を示しました。また、特色ある学校づくりや公立学校の活性化にとって必要であるという考え方も示しました。その後、平成9年に、「通学区域制度の弾力的運用について」という文部省通知が出されました。そこでは、各市区町村教育委員会で地域の実情に即し、保護者の意向に十分配慮した工夫を行うことを求めています。
 さらに、平成15年3月には学校教育法施行規則の一部が改正されました。改正では、「市区町村教育委員会は、就学校を指定するときは、あらかじめ保護者の意見を聴取できることを明確にし、その手続きなどを定め、公表する」、「就学校を変更するときは、その手続きなどの透明性を図るため、その要件・手続きを明確にし、公表する」という趣旨が盛り込まれました。
 また、通学区域制度については、保護者の関心も高く、年々学校選択機会の拡大を求める要望が大きくなっていて、市議会でも同様の提案が数多くなされてきました。

※特認校 
 「浦安市立学校適正配置等検討委員会」では、現在の指定校制を維持しながら、児童・生徒の受入可能な学校を特認校(=受入可能校)と表現していました。