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しおちゃんマンの「教師の裏技」
1)ストップモーション
休み時間などで、急に「ストップ!」と大きな声をかける。子どもたちはその場で動いてはならない。その時に、それぞれが何をしていたのかを、ユーモアたっぷりに教師が解説しながら、みんなで笑う。解説の中身が勝負。さわやかに笑えるユーモアが話せるかが大切。
2)巻き戻し
私の話を聞いていない子がいたりすると、わざと指名する。聞いていなかったことを確認した後、「もう一度説明してあげるから、先生の体のボタンを押して、今の場面を巻き戻しなさい」と言う。「でも、間違えたボタンを押すと、爆発するから気をつけてね」とも言う。子どもは恐る恐る、たとえば私の腕時計をボタンにみたてておしに来る。まわりの子どもは固唾をのんで見守る。
だいたい、1回目は「ドッカーン」と爆発することになってます。2回目で、巻き戻しになるのですが、その時、早送りのように、教師が上手にビデオの巻き戻しの動きのように演技することが大切です。(笑い)
★しおちゃんマンの「教師の裏技」(2)
(佐賀の中村純一先生/中学校からの情報)
1)授業のつかみ
これは裏技というか、授業のつかみに利用する物です。黒板消しって普通の大きさしか学校にはないことが多いでしょ。そこで、自分で大きな文具やさんから2倍くらい大きい黒板消しを購入。授業の最初10分までくらいに、さりげなく袋から取り出して、黒板いっぱいに書かれた文字を数回の往復ですべて消してしまう。生徒の大きなリアクションはこちらに目を向けさせる物には最適です。
全くあいさつすらしない、暗いと言われていた中学3年生のクラスもこうしたネタで、雰囲気が良くなり、とてもいい雰囲気で英語の授業ができるようになりました。
2)授業のつかみ2
1)の応用で、大きい黒板消しでインパクトを与えておき、その次の授業で使う物です。普通の黒板消しの半分のサイズを購入。それをまた、さりげなくポケットから取り出して、せっせと文字を消す姿を演出。すると、もうこっちのものです。
壊滅的な雰囲気だったはずの英語の授業が楽しくなったと喜んでもらっています。 もちろん、そのおかげで真剣な雰囲気も生まれてくるようになったのでした。
僕のネタは、授業の道具ネタが多いですね。もちろん、しゃべりは得意です。この他には、チョークに蛍光チョークというのがありまして、普通にない色が出せるんですね。それを使ってみるなど。
★しおちゃんマンの「教師の裏技」(3)
[恐い話]
今日は、私自身の恐い話のネタ作り編です。f(^^;;アセ
いくつかパターンがありますので、みなさんで工夫してみてください。つまり基本は考えておいて、その場の雰囲気や子どもの反応を見ながら、話をその場で作っていきます。
・夜、学校に忘れ物を取りに来て、いろいろな恐い思いをして、最後は何かに追いかけられるパターン。
・旅館やホテルに泊っている時には、そこにまつわる話をその場で適当に考えて。
・タクシーの運転手から聞いた話シリーズ。
・友人の交番のおまわりさんから、聞いた話シリーズ。
・キャンプに行ったときのテント・バンガローにまつわる話。
・ゆっくり動くものが、急に素早く動く話。(赤ちゃんとかカブトムシとか…)
・ふと見ると、どこかで自分をジット見ているといったパターン。これはオチに使えます。
最近では、メールマガジンで、恐い話の情報を集めています。その話を参考にしながら、私なりにアレンジしていきます。
▼逢魔が時物語〜本当にあった恐い話・不思議な話〜
http://www02.u-page.so-net.ne.jp/zb3/coo/
注意しなければならないことは、あまりに恐いと、眠れなくなってしまう子がいて、保護者の方から叱られてしまうことがあることです。(笑い)
話の最後には、ホッとするようなオチをつけることも大切です。
なお、恐い話とは別に、教室では宇宙の冒険シリーズというのがあります。しおちゃんマン星が、宇宙の侵略者に攻撃されて、それをクラスのみんなで助けに行くという話です。
まず乗り物をだれが作るのかとか、どんな設計にするかとか、その乗り物をどこに隠しておいたらいいかとか、出かける時には家の人になんと言って出かけるかとかから始まり、途中誰かが捕虜になったりして、それを誰が助けにいくかなど、いろいろ相談しながら話が進みます。
ただ問題はこの話は終わりがなくて、この話をすると、一年中、オリをみて話をしなければならなくなります。
★しおちゃんマンの「教師の裏技」(4)
[富山の本堂先生からの情報]
今は、4年生担任ですが、3年生のときから使っています。うちの学校はチャイムがないので、子どもたちは、時間通りに座るのが苦手です。それで、10秒のカウントダウンをよく使います。途中でおまけも入れながら、カウントダウンしていくと、けっこうのって楽しみながら座りますよ。
でも、出張授業の時は、早めにやっておかないと出てもらう先生に不評を買います。
もう一つ子どもに好評なのが、◯◯クイズです。旅行に行ってきた後、旅行のエピソードをクイズにして出します。3問正解者に、コインなどプレゼントします。結構喜んでくれて、よく子どもたちの話題になっているようです。
ちなみに、これまで香港クイズとアメリカクイズ1・2をしました。最初に、教師がテレビをまねて、「◯◯クイズー」とコールしてからみんな拍手します。(これを一回リハーサルでやってからするとけっこう盛り上がりますよ。)続けて、「第1問」ジャンジャンと効果も入れて始めます。
失敗談など聞くと教師が身近に感じられるのかな?クイズって中学年の子はすきなのでしょうか?授業にも使えないかなと最近思っています。
★しおちゃんマンの「教師の裏技」(5)
[金八先生の裏技]
金八先生の裏技といえば、なんといっても漢字シリーズですね。
先週も「悪」という漢字を使っていました。
「悪という字を書いてごらん。上の部分は、暗い穴を表しています。つまり悪というのは、暗い穴の心…、みんなでそんな穴をうめていこうや」といった内容だったと思います。
「優」という字は、人の横に憂いという字が立っているだろう…、人は悲しみが多いほど人には優しくできるものだから…というのは、歌の歌詞になってますね。
漢字というのは、こうやって調べてみると、いろいろおもしろいことがわかってくるかもしれません。
漢字のことで何かご存知の方がいらっしゃいましたら、情報をいただけるとうれしいです。
★しおちゃんマンの「教師の裏技」(6)
[親子バイキングパーティー]
これは、やっている方が多いと思うのですが、しおちゃんマンも学級PTAの時に、時々やっていたのが「親子バイキングパーティー」です。でも、最近はあまりやりません。
1)各家庭で、おかずを1品用意する。40人クラスなら、40品の料理が準備されることになる。
2)持ってきた料理を机の上に並べる。
3)親と子どもたちは、紙のお皿と、コップ、お箸または、フォークなどを持参する。
4)バイキング形式(好きな料理を食べる)で、食事をする。
5)兄弟やおじいちゃん、おばあちゃんも招待する。
(注意しなければならないこと)
#料理の個人競争になってしまうと、保護者に負担がかかります。
#両親共働きの家庭への配慮が必要です。
最近やらなくなったのは、保護者のみなさんの合意がなかなかとれなくなってきたからです。やはり自分の料理が他の人と比べられてしまうといった意識があるそうです。
#簡単なものでいいんですよ、と呼びかけたり、グループで作ってくることにしたこともありました。
また、それぞれの事情でどうしても親が参加できない子どもの保護者が申し訳なく思ってしまい、子どもを参加させないことがあったりしました。
また、土曜日の午後から学級PTAをやることがなくなってきたことも、やらなくなった理由の一つです。
これらの課題を何らかの工夫で克服できて、保護者の皆さんの合意が得られればとても楽しい会になるのでぜひお試しください。
[兵庫の0先生からの情報]
1、とってもどうでもいいことで賭けをする。勝ったチームは負けたチームにおんぶしてもらえる。教師も入っているので私の方が勝っても負けても盛り上がる。なにしろ私はでかいので体重も重く私をおんぶでき何歩歩いたかでヒーローにもなれる。
2、牛乳のいっきのみの技術をみがき、毎年挑戦してくる子達に勝って「私に勝とうなんて10年早い」と言い尊敬される。但し時々しか挑戦を受けない。体に悪いから。今年も私に勝とうと必死になっている子が数人いる。
3、突如として早口になる。カウントダウンをしているときなど「10,9,8,7,6,5、」まではゆっくりで「4,3,2,1,0」を早く言う。子どもに卑怯者呼ばわりされるが結構楽しそうだ。
4、給食の献立一覧表に真っ先に目を通し、「グルメOOのおすすめメニュー」と書いておかずにランク付けをして張り出す。私は苦手なおかずが何個かあるのでひとつ星のときは少なくしてもらう。でないと毎日アホほど盛り付け、残さずに食べろというので先生にも好き嫌いがあることを知ってもらう。あと給食のメニューを1週間くらいは暗記して4時間目にあと少しでカレーうどんだとか言って元気付ける。もうひとつ給食で言えば誕生日のある月はささやかながら好きなメニューを大盛りのプレゼントにしている。増やしたくない食の細い子は断れる。うちのクラスでは大盛りお世話係りというのがあり注文を聞きつけている。
5、リクエスト大会とか、班対抗歌合戦、のど自慢大会を歌のテスト代わりにして歌う。教師も歌い、去年は津軽海峡冬景色がはやった。今年は「あずさ」という名前の子がいるので「あずさ2号」がはやりつつある。
6、「そんなこと世界の常識」といって当たり前のことをさせる。本当に常識なのかどうか難しい論議を呼ぶものは避け、自分の出したごみを拾うとか言ったたぐいのもの。まあ何でもオーバーに言ってしまう傾向がある。たとえば、なにかを取ってきてくれたり、用事をさっとしてくれたら「命の恩人」といって喜ぶ。だから学校の中に私の命の恩人は多い。「OOの一生のお願い」といって用事を頼むこともある。「この前も言われた]と指摘する子も中にはいるがやってくれる。
★しおちゃんマンの「教師の裏技」(7)
[ポストイットで学級分析]
月刊誌「生活指導」(明治図書)'96年11月号で、私が紹介した方法です。この方法はあっという間に広がって、多くの先生方がやってくれているようです。
今の子どもたちは仲間関係を最優先にします。何か仕事をするのでも、仲の良い友だちがやるのであればたとえ自分がやりたくない仕事でもやろうとします。
逆にやりたかった仕事でも、仲間関係において支障があれば絶対にやろうとしません。その部分を私たちはつい見落としがちです。「やる・やらない」の結果だけで子どもたちをとらえようとしてしまいます。そんな私たちに子ども達は「事情も知らずに決めつけるな」と訴えかけているのです。
そこで私は月末に毎月「学級地図」を作ることを自分に課しています。月末にやる理由は特にありません。出席簿を作成する時期なので、この時期に作ることを決めておけば忘れないからです。
そんなにむずかしいことではありません。ポストイットに一人ひとりの名前を書きます。(氏名印でやると簡単)男子と女子とを違う色にしたり、地区別に色を変えてみたりしたこともあります。あとはノートにポストイットを移動させながら友達関係を分析するのです。
また最近では、教師の分も作って、自分はどの子どもたちといる時間がながいのかなあと、ふり返ってみたり反省したりもしています。
※ポストイットは商品名ですが、わかりやすいので、付箋という言葉ではなくて、ポストイットにしました。ご理解ください。
★しおちゃんマンの「教師の裏技」(8)
[誰のお母さんでしょう]
これは、低学年の学級PTAでの軽いゲームの一つです。やり方は簡単。
何人かのお母さんに(お父さんに)前に出てきてもらって、「誰のお母さんでしょう」とやるわけです。
最近の子どもたちは、友だちの親の顔をあまり知りません。こういったゲームが成立してしまうことが寂しいことなのかもしれません。
また逆に「誰の子どもでしょう」というのもやったことがあります。
これは、4〜5人のお母さんと子どもに前に出てきてもらって、親子の組み合わせを当てるわけです。
さすがに高学年になると、すぐにわかってしまいます。そこで、子どもたちの赤ちゃんの時の写真をスライドでうつして、「誰でしょう」とやったことがあります。
★しおちゃんマンの「教師の裏技」(9)
[ひざダッコマシン]
これも低学年向き……。
1)教師はイスにすわって、両手を前につきだします。
2)教師は左手に紙コップを持ちます。
3)子どもは算数セットのおもちゃのお金(10円玉)を持って、教師のひざに前を向いてすわります。(教師と同じ向き)
4)教師の持っている紙コップに10円を入れた瞬間に、ひざを上下に動かしてあげると子どもは大喜びです。
教師は、ロボットのように動くことがコツ。たまには故障して動かなくなったりすると、おもしろいです。時々、両ひざを急に開いて落とし穴などをやってあげたり、両手をいきなりとじて、子どもを動かないようにして、くすぐってあげたりもします。
一度やると、休み時間ごとに、教師の前に長い行列ができたりします。お試しください。
★しおちゃんマンの「教師の裏技」(10)
[蹴上がり]
一時は本気で体育大学に行こうとした私ですので、太ってしまった今でも、なんとか鉄棒の蹴上がりくらいはまだできます。
いつも鉄棒の最初の時間に子どもたちに見せて、完全に主導権を握ります。
しかもただの蹴上がりではなくて、蹴上がり、腕立て前まわり、腕立て後ろまわり、その勢いで空中に高く飛んで着地……というパターンです。(笑い)
#腕立て前、後ろまわりの時に、お腹に鉄棒がくいこむのが最近特に気になります。
1年生にはまだ意味がわからないようで、あまり驚いてくれないので見せません。高学年に見せるのがいいのですが、時々子どももできてしまう時があるので注意しましょう。
鉄棒でなくてもいいのです。自分の特技であっと言わせてしまうのも楽しいですよ。
子どもたちの前で、英語でペラペラ話して、それだけで尊敬されてしまったという先生もいました。
★しおちゃんマンの「教師の裏技」(11)
[ピアノ演奏]
教師が尊敬される?(笑い)裏技として、私の場合は鉄棒の他に、ピアノ演奏というのがあります。
私自身はピアノを習ったことはないのですが、教員養成所の時に猛練習してオフコースの曲を1曲だけ両手で演奏できるのです。
それを子どもたちの前で何気なく弾きます。あくまでも「何気なく」が大切です。
私はイカツイ風ぼうですので、その意外性に子どもたちはびっくりします。特に高学年の女子の前でやると効果的です。
子どもたちは「他の曲も弾いて!」と必ずくるので、「あまり自慢したくないから……」と言って、それ以上は弾きません。
はい、それしか弾けないというのが真相です。