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(6)林間学校の行方
本市の小学校では、5年生が林間学校、6年生が修学旅行(一泊二日)に行
きます。林間学校は、ほとんどの学校では二泊三日ですが、本校では昨年から一泊
になり、市内でも一泊にしていくことを検討する学校が出てきました。一泊にしなければならなくなった理由の一つ目は、子どもたちの健康状態
の問題です。たとえば最近は、林間学校の途中で熱を出してしまう子が増
えてきました。こういった現状の中、二泊の生活がむずかしくなってきた
ということがあります。二つ目は、教師の負担です。学期末の極度の疲労の中、準備と本番を迎え
るわけですので、このような状態の中では、子どもたちの安全が守ること
がむずかしくなっきたというのが、実感としてもあります。だったら、2学期にやればいいという声が聞こえてきそうですが、授業時
数が削減されていく中、2学期に林間学校を行う余裕がないというのか現
状です。2学期に林間学校をやっている所は、その時数を他の教科に置き
かえているはずです。そして三つ目は、お金がかかりすぎる問題です。
本市は、林間学校などに使用する市の施設やバスがありません。
したがって今回の林間学校でも一人2万円以上のお金がかかっています。
また、二泊する学校では、3万円をこえている学校もあります。私個人としては、こういった行事を今後も大切にしていきたいと考えてい
ます。したがって、上記の課題を乗り越えつつ、充実した林間学校にして
いくためにはどうしたらいいのかを考えていきたいと思っています。しかしその答えが出ないうちに、来年度の五日制への移行の過程で、林間
学校そのものが大きく変わっていく可能性があります。一つは、林間学校を総合的な学習の時間の時数に変えていきながら2学期
に行う学校が増えていく可能性があります。さらには、公共施設を使うことで、お金をできるだけおさえていく学校が
増えるかもしれません。ただ、この件に関しては、かかるお金のほとんど
がバス代ですので電車や路線バスを使う学校が出てくるかもしれません。いずれにしても、それぞれの学校の規模や、子どもたちの状況を十分考慮
しつつ、地域の理解を得ながら進めていく必要があることは言うまでもあ
りません。とにかく、無くすことだけはなんとか避けて欲しいと思ってい
ます。林間学校から帰った子どもたちが、家の人たちに「本当に楽しかったよ」
と目を輝かせて報告してくれたというメールをたくさんいただきました。この子どもたちの目の輝きを、学校がどのように変わっても、大切にして
いきたいと思っています。