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スーパーオリエンテーリング'98

6.子どもたちを学校に主人公に
スーパーオリエンテーリングの目玉は、なんと言っても「T小の怪人をさがせ」です。4年生以上のクラス(全部で11クラス)が、2人ずつ怪人を作ります。どんな怪人にするかは、各クラスで話し合います。

怪人の デザインが決まったら、ポスターを書いて、スタッフに提出します。スタッフは、昇降口に掲示板を作って、合計22枚のポスターを貼ります。もちろんポスターと本物の怪人は一致していないといけません。当日はこのポスターを見ながら、怪人を全校中探しにいくわけです。

 

子どもが仮装している怪人が見つかったら、チェック表にサインをしてもらいます。22人の怪人が見つかったら本部に報告して合格のサインをもらいます。この時に、簡単な賞状を作ればよかったです。来年度に生かしたいです。

 

怪人探しと同様におもしろかったのが、「音符マン」の取り組みです。頭に音符をつけた音符マンというのが二人いて歩き回っています。そしてその音符マンに出会ってしまうと、そのグループはその場で歌を歌わなければならなくなります。

 

当日はとても盛り上がって、あっというまに時間がすぎてしまいました。

子どもたちに自治的な力を育てていきたい。子どもたちを学校の主人公に育てていきたい。そんな思いが最近ますます強くなってきています。そして学校づくりは、教師だけで進めるのではなくて、子ども、父母のみなさんと一緒になって、ああでもない、こうでもないとやりながら進めていくものだと思っています。

職員室には考え方の違ういろいろな先生方がいた方がいいというのが私の考えです。そして一人ひとりが自分の意見を出し合いつつ、一致できるところはどこなのかを見つけだしていく作業が今の時代重要です。そのことがまた、おもしろいところなのかもしれません。

23クラス中、12名の先生方から感想をもらいました。最後に紹介して終わりにしたいと思います。

(1年生の女性の先生A)
忙しい中、ご苦労様でした。子どもたちは、とても楽しみにしていたし、楽しんでいました。
[特に良かった点]
・校舎全部を歩く工夫。(27文字集め)
・怪人(ポスターで特徴がわかっていた)
・マップ(わかりやすい)
・活動場所の分散(晴天でよかった)
[?と思った点]
・校舎内で怪人が走って逃げていたため、走っている子がいた。

(1年生の女性の先生B)
・準備期間が短いわりに、それぞれ工夫をこらしていてよかった。
・特別教室など、会場になつてない所への出入りがあり、徹底していなかった。
・地図はもう少しはやめにほしかったです。

(2年生の女性の先生)
・教師用マップ、事前にほしかった。
・低学年児童用にも、どんなことをやるのか、プリントがあると楽しみもふくらむと思う。
・子どもたちは、ほとんどの子が「楽しかった」とニコニコしていました。

(2年生の女性の先生)
・校内の案内図が事前に担任、全児童にもあると理解が深まり、より意欲が高まったと思います。
・晴れてよかった。(雨だと校内がだいぶ混雑してしまったと思う)
・スタッフになっていた児童も、他のゲームを楽しめる方法(前半後半でスタッフを交代)があるとよかった。

(2年生の女性の先生) 
特活部の先生、ご苦労様でした。
・職員にも事前にマップを書いたプリント物があるとよかったと思います。
・体育館のフリースローは混んでいたのでもう1ヶ所ぐらいあった方がよいと思います。
・ゲーム等の部屋がやや少なかったように思います。もう少しあつた方がよいのではと思います。
・異学年とのふれあいが楽しくでき、このような取り組みは大変でしょうが、これからも続けていってほしいです。

(3年生の女性の先生)
・ご苦労様でした。
・人数が多く、はじめは廊下が込み合い、走る子が多く、あぶないかなと思いましたが、そこそこにやっていたと思います。
・怪人も工夫していて、楽しそうにしていました。

(3年生の女性の先生)
・子どもたちは、とても楽しんで参加していた。
・具体的な内容がわからないまま当日をむかえてしまい、何も協力できずすみませんでした。

(4年生の女性の先生)
・クラス全員が出し物をしているわけではなかったので、担任の方は気持ちが楽でした。
・交換制ではなかったので、子どもは十分楽しめてよかったと思います。
・子どもたちは、とてもおもしろかったようで、「またやりたい」「来年もあるの?」と意気揚々で帰ってきました。文字探し、怪人探しも好評で、教室ではその話で持ち切りでした。スタッフや代表委員の子たちは、自分たちもまわりたかったのではと思いましたが、けっこうみんなが来てくれたので、やりがいがあったようです。怪人になった子は、「くたびれた、来年は違うのにしよう」とは言っていましたが、サイン攻めで、まんざらでもない様子でした。「このクラスでぼくのサインもらってない人?」と教室で聞いていましたが、全グループ(担任も)ともサインをもらっていたので、満足そうでした。

(5年生の男性の先生)
「5の3の児童から出た意見」
・怪人が走って、廊下を走って、追いかけてしまった。
・仲良く出来た。
・迷子になった。
・3年の子が勝手に行動してグループがばらばらになつた時があった。
・ルール(関所)を破る人がい困った。
・昇降口のゴールが混雑して困った。(体育館の方がよいと思う)

校内でのオリエンテーリングは、いろんな工夫があり、とてもよいと思った。

(6年生の男性の先生)
 まず子どもを楽しませようと、あれだけのアイデアを駆使できるという柔軟な発想に感心しました。企画実行した子どもたち、先生方が何よりも大変だったことと思います。また育つことができたと思います。
 欲を言えば、それ以外の子どもたちがより集会に関わり(準備などで)達成感が得られればと思いました。ご苦労様でした。

(6年生の女性の先生)
 スタッフの子どもたちがすばらしいアイデアで生き生き活動していました。1年生の面倒を楽しんでいました。

(音楽専科の先生)
・全部まわれませんでしたが、児童がよく考えて変装等(ポスター描きも)していたようだと思います。
・入っても何もない音楽室や放送室などの出入りがあった。
・迷子の放送はしないということをきちんと伝えてなかったため、ほうそうしてもらえると思い放送室に来るものが少しいた。(放送はしなかったです)

(終わり)