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第20回入学式
1998年4月8日(水)
入学式当日。新調したスーツと、ウルトラマンの絵柄が入ったネクタイをして学校へ。学校について、子どもたちとの出会いをどう演出するかの最終確認。
今日のめあては、とにかく楽しい学校、楽しい先生を子どもたちに伝えることである。黒板の「しおちゃんまん」の絵は、上部の磁石をとると、垂れ幕のように劇的に絵があらわれる仕掛けになっている。
仕掛けと、話の内容を確認した後、気を落ち着けるためにピアノをひく。曲はオフコース。なんと私はピアノも弾けるのです。(エヘン!)
やがて、9:05の受付開始を待たずに、ゾクゾクと新入生親子がやってきた。昇降口には、模造紙にクラスごとにわけて、子どもたちの名前が書かれている。幼稚園や保育園で一緒だった父母同士で、「何組だった?」といった会話がはずんでいる。父母は直接体育館へ。子どもは6年生の誘導係の子どもたちの案内で教室に移動していく。
写真上:体育館入口から見た会場。
写真左:ステージから下ろされた演台。
写真右:紅白幕で囲まれた会場。10:00に入学式スタート。市旗、国旗、校旗が正面に掲げられ、両サイドには紅白幕。先日行った卒業式とおんなじ会場装飾。いや、ただ一つ違っていたのが、演台がステージ上ではなくて、下に降りていたこと。もっと入学式らしい会場にはできないのだろうか。正面に大きなクマさんの絵が掲示できたのが遠い昔に感じられる。
担任の紹介も終わり、子どもたちと一緒に教室へ。いよいよ子どもたちとの出会いである。
「せんせいの名前、もうおぼえたかな?」
「……」
「そうか、忘れちゃったか。それじゃもう一度教えてあげるね。『しおざきよしあきせんせい』です。さあみんなで大きな声で言ってみよう!」だんだん子どもたちがのってくるのがわかる。
「それからなんと、先生にはもう一つ名前があるよ」
すると、
「知ってるー!」という声。
「えっ!?」と思って声のした方に目を向けてみると、なんとお手伝い係として教室の後ろで見ていた6年生の声である。6年生が「知ってる!」と叫んでしまったのである。そこで、
「はい、じゃあ6年生のお兄さん、お姉さん、教えてあげてね」
と言うと、6年生3人が「せーのっ!」の合図で「しおちゃんまーん!」と叫ぶ。そしてその声に合わせて、仕掛けておいた「しおちゃんまん」の絵を開く。子どもたちは大喜び。さらに、
「みんなが大きな声で『しおちゃんまーん』と呼ぶと、本当にしおちゃんまんが飛んでくるよ」
子どもたちは必死になってしおちゃんまんを呼ぶ。ここで、机の下にかくしておいた「しおちゃんまん人形」の登場である。教室はここで大騒ぎ。
今度は子どもの名前を呼びながら、しおちゃんまん人形で一人ひとりと握手。子どもたちは大喜び。
写真上:廊下も装飾された教室。
写真左:しおちゃんまん!
写真右:しおちゃんまん人形。4月8日…、31人のドラマがいよいよスタートする。