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「いっす〜ん」 (N君)
とんと昔、ババとジジは指ほどの大きさだった。
いつも、灯明の前でこう言った。
「むすこ、ほしいだあ。どんな大きさでもいいからむすこがほしいだあ。」
ある時、おなかから巨人が生まれてきました。そして巨人は、何も言わずに出ていきました。ババは、
「いかないでおくれ〜」
と言った。そして名前を「いっす〜ん」と名づけた。
いっす〜んは、一歩で都に着いた。
そして二歩目で、鬼のアジトに乗り込んだ。
鬼を倒して仲間にすると、都に向かって歩き出した。
そして都を破壊しまくると、また歩き出した。
そして、ジジとババが住んでいる村までもどると、いっす〜んは、村でバリバリ働き、村で幸せに暮らしました。
そして村の倉庫のそうじをしていると、変なトンカチが出てきました。
そのトンカチを見て、ジジとババは、そのトンカチをいっす〜んに向かってふりました。
そしたらたちまち、いっす〜んは、子どもの大きさになり、幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたしそのむかし。
(しお)
「いっす〜ん」が都を破壊したのは、きっと都が、村人を苦しめる政治をしていたからだね。
「いっすんぼうし」 (ひかり)
とんと昔のことでした。どこかの家に、おばあさんとおじいさんが住んでいました。
二人が若いとき、子どもがいました。けれど、鬼軍団が来て食べられてしまったのです。
おじいさんとおばあさんは悲しんで悲しんで、一晩中泣いていました。
それからもう10年以上もたちました。
その朝、聞いたことのない声が後ろから聞こえてきました。振り向くと、1cmほどの子どもが立っていました。おじいさんが、
「おやまあ、今にもふんでしまいそうなくらい小さいのう」
ばあさんが、
「きっと神様のお恵みですよ」
じいさんが、
「名前は、ちび+かわいい+神様=ちかか。こんなのはどうだ?」
ばあさんが、
「ちかか?なによそれは!こんなにかわいいのなら、ちびとかわをとって、ちびかは?」
じいさんが、
「そんならかわいく、おちびでいいよ」
「さんせい!!」
と、ばあさん。結局名前は「おちび」。そのとたん、
「ピンポーン」
と、だれかが来ました。
「はーい。どなたですか?」
と言うと、
「明日、鬼軍団が来ます。どこかへ避難してください。」
と兵隊さん達が来ました。
次の日、鬼軍団が来る日です。
おばあさんとおじいさんは、とだなの中にかくれました。
いっすんぼうしは、部屋のど真ん中にポツンといました。鬼軍団が来て、
「この家のどこかに人がいるな。ん?あそこだ!」
と、おばあさんとおじいさんがかくれているとだなを指しました。バッと、とだなを開けて、おじいさんを食べました。おばあさんを食べようとしたその時です。おちびが、鬼の足をツンツンツンツン刺しました。鬼は、
「ガー!イダイ!ほら、家来ども、おらの足の近くのこのちびをふみつぶしてやれ!」
と言いました。
家来1号がおちびをふもうとしたので、おちびは、針の剣を家来1号の足の裏に刺しました。鬼は、
「いってー」
と言って、鬼軍団は帰っていきました。
それ依頼、鬼はもう悪さをしませんでした。
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