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3万日の命 (小4)<03/11/15>

 11月7日の学習参観(小学校4年生)で次のような授業をしました。

★MM小学1241★(メルマガ)の「地球より重い命の説明法」を道徳の授
業に、しおざきが改造しました。ここで紹介されていたのは、朝会などで話す場面用のようでした。それを道徳の授業に改造してみました。

(1)ザラ紙3万枚を用意し、給食台に1万枚ずつ積み上げておく。

(2)3万という数字は何を表していると思いますか?
 日本人の平均寿命を日数にすると「365×80.6+40(閏年分)」で29459日。約3万日です。

(3)しおちゃんマンが46歳として、もうすでに16,790日使ってしまい、残りは、13210日であることを、ザラ紙の山を移動させながら話す。

 

(4)子どもたちが10歳として、3,650日しか使っていないこと、そして残りは26,350日もあることを、ザラ紙の山を移動させながら話す。

(5)残りがたくさんある子どもたちの命と、残り少ない大人の命とどちらが重いか(大切なのか)を発問する。
 最初は、意見が分かれました。しかし話し合っているうちに、命は両方とも大切であることに意見が落ち着きました。

(6)しおちゃんマンがたくさん使ってしまった一日一日の中に大切な一枚があることを話しました。自分の子どもが生まれた日、その子どもが大きな手術をした日、大切な友人が亡くなってしまった日、うれしいこと、悲しいこと、いろいろあるけどどれも大切な一枚(一日)であったことを、過去の一枚を抜き取りながら話をしました。

(7)一方、子どもたちがこれから使う、未来の一日(一枚)についても考えてみました。そういった話し合いの中で、子どもたちは命を、一日の大切さと結びつけながら考えることができたようです。6),7)は、紙の山の中から、一枚を抜き取り(抜き取らせ)ながら、過去や未来について語らせるといいようです。

(8)それだけ大切な命としての一日一日を、殺人や自殺などでなくされたり、無くしてしまったりする事実があることを話す。
  ここは、時間がなくなったので、語ってしまいました。追試される方はさらなる発問や、学習活動を工夫してみてください。

(9)授業についての感想を書く。

 以下、子どもたちの授業に対する感想をいくつか紹介させていただきます。

○命はとても大切で、一人に一つしか与えられないということがすごくよくわかった。つらいことなどもあると思うけど、一日一日今まで以上に大切にしようと思った。

○これからも一日がいっぱいあるのだなと思いました。それでその一日一日がとても大切なのだとわかりました。とてもうれしい日とか、かなしい日もあるかもしれないけど、とても大切なのだと思いました。

○一日一日大切な日ということがわかった。なのにその大切な日をけしてしまう人や自分でけしてしまう人がいるなんて信じられないと思います。先生がコピー用紙であらわしてくれた。あと大切な日がたくさんあるから、一日一日大事にしたい!

○ぼくは、紙一枚が一日だとしても、その一枚がすごく重くなると思います。なぜなら、一日一日ごとにつらいひとがあったり、楽しいことがあったりするからです。だから、紙一枚じゃなくて、地球一個分だと思いました。

○命はすごく大切だなと思いました。命があるっていうことは、すごくありがたいと思います。日本人の命は3万日もあるから、もっと一日一日を大切にしなければいけないと思います。だって、生きているあいだにはうれしいこと、悲しいことや夢があるから大切にしたほうがいいと思います。

○私は、日本人の寿命が約3万日ということを初めて知りました。私の命と大人の人たちの命がどっちが大切かという質問で、私はまず大人の命の方が大  切だと思いました。でも2回で答えを変えました。人間の命は、みんな大切なんだと思いました。

○三万日の命は大切なものなのに、殺すなんて許せない。なぜ殺すんだろう。ぼくは不思議です。ニュースで悪いひとたちなどは、絶対にゆるせないと思いました。

○紙一枚を人間の命にたとえて、はかりしれないほど重いということがわかった。自殺や殺すというのは絶対にやってはいけないということがよくわかった。

○ぼくは、先生の話を聞いて、とてもぼくの命が大切だと思いました。大人も子どもも大切な命をもっているのはすばらしいことです。今からこの命を大切にしたいです。

○先生の話を聞いて、人間の命ってとても大切なものだと思いました。これからは、もっと自分の命を大切にしなくてはいけないと思いました。人間一人ひとりの命は、すごく大切だと思いました。