[Home Page へ]・[レポート一覧のページへ]・[ザ・教室 blog へ]

 

長音の指導(小3)

(2005.12.3)

子どもたちの作文を読んでいると、まだ「長音」の表記が正確にできていない子が何人かいたので、1年生の時を思い出して、「長音」の表記について復習しました。

まず、あ段、い段、う段については、のばした時に出てくる母音をつければいいことを確認しました。つまり、

<あ段の長音表記>

かあさん さあかす たあざん なあに? はあもにか らあめん わあるど

<い段の長音表記>

きい しいと ちいず にいさん ひいらぎ みいら りいだあ

<う段の長音表記>

くうき すうじ つうしん ぬうどる ふうせん むうど ゆうれい

ここまでは、どの子も理解できていました。

しかし、問題なのは、「え段」と、「お段」です。

実は、子どもたちがいまだに間違えているのは、この「え段」と、「お段」なのです。

まず子どもたちに(小3)、この□の中に何を入れたらよいかと質問してみました。

え□ご け□さつ せ□せき て□でん へ□たい め□れい れ□てん

3年生ですから、ほとんどの子は「い」と答えました(正解)が、やはり何人かの子どもたちが、いくつかの言葉に「え」をつけてしまいました。

「え段」をのばす時には、のばした時の母音をつけるのではなく、「い」をつけるのです。つまり、

<え段では「い」をつける>

えいご けいさつ せいせき ていでん へいたい めいれい れいてん

ということになります。

ところが、ここで困ることは、「え段」には発音通りに書く特例があることです。その言葉を子どもたちに考えさせて見ました。

<「え段」で発音通りに書く特例>

ねえさん  ねえ ええ

「わがままねえさん、ええそうよ!」と覚えておくと、覚えやすいかも。f(^^;;汗

さて次は、高学年でも間違える「お段」をのばす時の指導です。

「お段」も「え段」同様、基本的には発音と違った「う」をつけます。つまり、

<お段をのばす時は「う」をつける>

こうもり そうしき とうだい のうみそ ほうそう もうふ ようふく ろうか

となります。

ところがこの「お段」は、実は一番やっかいなのです。

もうお気付きの通り、この[お段]には、特例が(発音通り表記するもの)が「氷(こおり)」「十(とお)」「大(おお)きい」「多(おお)い」など、20例にもおよんでいるのです。

そこで、とりあえず覚えてほしい「お段」の特例の言葉を、「大きなうた」(中島幸一作詞・作曲)の替え歌で覚えました。

♪とおくの(とおくの)
♪おおきな(おおきな)
♪こおりの(こおりの)
♪うえを(うえを)
♪おおくの(おおくの)
♪おおかみ(おおかみ)
♪とおずつ
♪とおった

そして最後に、

「ほおずき、こおろぎ、おおた」とつけくわえて終わるとさらにいいかも。

そして最後に、歌詞の意味のイメージを絵にして描いてみました。


いかがでしょうか。(^^)

[Home Page へ]・[レポート一覧のページへ]・[ザ・教室 blog へ]