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しおちゃんマンの1年生日記[6月編]

●ピアニカの学習をしています。ピアニカは、実は商品名なので、学校では鍵盤ハーモニカと言わなければなりません。まず指を慣らすために、いろいろな指遊びをしました。以前だったら、ドレミレド、ドレミレドレ〜のチャルメラをやったものですが、最近の子はこのチャルメラを知らないのです。そこで、ソララソラソラ…、の「とろけるプリン」でやってみると、子どもたちは大喜びで練習していました。

しおかぜ '98
1998年6月2日(火)T小1年4組担任:塩崎義明発行 NO.40
めいし こうかん かい
 土曜日に学年全体で、生活科の学習として「名刺交換会」をしました。まず画用紙で、自分の名刺を10枚程度作りました。名前と、好きなもの…、住所や電話番号を書いている子もいました。

#ところで…、子どもたちは自分の住所と電話番号は言えますよね。

 いざという時のために、自分の名前や住所、電話番号等々を言えるようにしておきましょう。でも、悪い人には教えちゃいけないことも同時に教えなければなりませんね。
また、字だけではなくて、かわいい絵を描いている子もいました。
 こうかん会は、土曜日の3時間目でした。10:20から一斉に教室を出て、違うクラスのお友だちと出会って、自己紹介をして、自分で作った名刺を交換します。

#もっともまだ、同じクラスの子よりも、幼稚園や保育園のつながりで、違うクラスの子との方が面識がある子が多いようです。自分のクラスのお友達の名前も、ほとんどの子はまだ覚えていないのではないでしょうか。これが数年前の1年生との違いかなあ。

名刺が足りなくなるくらい、たくさんの人と交換した人もいましたね。

●子どもたちは「今週」という意味がわからないということをうっかり忘れていました。「今週の給食当番」と言っても、次の日に交代しようとするのでオカシイナ〜??と思っていたら、実はほとんどの子が、「今週」という言葉の意味がわからなかったのです。もちろん「来週」もわからないでしょう。一年生はむずかしい。

●体育館の体育では、最後にバスケットゴールにボールを入れた子から教室に帰ることにしています。それで今日、初めてゴールに入れることができた女の子がいました。うれしくてうれしくて、もう教室に帰ってもいいのに何回もやっていました。そして教室に帰ってもそのことを何度も何度も独り言で言っていました。子どもって、できるようになったことって、本当にうれしいんですよね。そんな瞬間ってけっこうあるはずなんですけど、我々大人はいがいに見落としているような気がします。見ていて、私もうれしくなりました。

●ふと、思ったのですが……、小学生の机、せまくないですか?縦が、約39センチ、横が約59センチなんですが…、正式な大きさを知っている人は教えて下さい。この大きさでは、1年生の大きな教科書やノート、筆箱を同時に開いて、勉強をするのがむずかしいです。しかたなく、筆箱は机の中にいれています。それでも、ちょっと油断すると、教科書の上にノートを置いて書こうとしたりします。

●ある子が遅刻してきたとしましょう。どうやら寝坊してしまったらしいのです。とっても不安そうな顔をして教室に入ってきます。そんなときは、「遅刻しちゃったら、学校行きたくなくなっちゃうんだけど、よくがんばってきたね」「途中、誰もいなくてとっても怖かったでしょう」と言ってあげることにしています。私も小さいときに遅刻したことがあるのですが、いつもはたくさんの子どもたちが歩いている風景を見慣れているだけに、誰もいない道がとっても心ぼそかった記憶があるのです。

●クラスには、私が職員室から来るのを見張っている子がいます。廊下の角に隠れていて、私が来たらいそいで教室に戻って、「しおちゃんまんが来たぞ〜」と知らせにいく子です。昔からいましたよね。そんな子が。(^o^)
ある日、驚かせてやろうと、校庭側の入口から教室に行きました。見張り役の子どもたちは、見事にだまされました。(笑い)

●浦安市の小学校ではかつて、自転車に乗るのは3年生からと、学校のきまりとして決めていたものです。しかし最近では、そういったことは学校が決めることではない…という声で、もうそんなきまりがある小学校はないと思います。しかしながら、3年生という基準も、今になって思えば根拠のないことではなかったんですね。3年生は少年期に入る時期で、行動範囲も急激に広がる年齢ですし、交通ルールの理解とそれが守れる体ができてくる時期ですから。ということから考えていくと、1年生はやっぱり自転車の遠出は心配です。(あくまでも個人的な思いです)信号を超えるような距離はやめた方がいいのではないでしょうか。

●ここう数日ちょっとスランプ…。なぜかいらいらしていて、子どものちょっとした失敗も許せない。子どもらしい行動や失敗も、どうしてできないのか!と思ってしまう。

しおかぜ'98
1998年6月12日(金)T小1年4組担任:舞来夫発行 NO.49
学校たんけん
 生活科で、学校たんけんをしました。まず、一緒に行動するグループを決めました。人数も違っていいし、男女別でも混合でもかまわないことにしました。校舎の地図を配付しましたが、まだ1年生にはむずかしい。とにかく、自分たちの力だけで、ルール(大声を出さない、走らない、つまり他の学年に迷惑をかけない)を守って学校をたんけんすることが目標です。また、発見カードには、「不思議なもの」「初めて見つけたもの」を絵でかいたり、文字で書いてくることにしました。
 ただ、これだけでは何か一つもの足りない…。
 そこで、「しおちゃんマンカード」を各廊下に隠しておいて、それをみつけることを取り入れてみました。1Fは、職員室の前の学級レターケースの横に、2Fは理科室の前のとだなのに、3Fは非常階段のドアに、それぞれ貼っておきました。すると子どもたちは、子どもたちはやる気いっぱいで、学校たんけんをしていました。

●体育の直前、一人の子が涙目で報告に来ました。実は学校に来るときに水たまりに入って靴が汚れてしまったのです。それだけならよかったのですが、気を利かせたお姉さんがその靴を学校の水道で洗ってしまって、体育が始まるのにかわかないというのです。そこでまずお姉さんはやさしいねえ、と言ってあげました。でも暗い顔をしているので困ったなあと思っていると、まわりの子が「大丈夫だよ」「はいているうちにかわくよ」と言ってくれて、やっと納得して外に出ました。そして体育の途中で「先生!本当にかわいた!」とニコニコして報告に来てくれました。

●子どもたちがけんかを始めたときには……、その時の様子を確かめたりみんなでどうしたらいいのか考えるために、その時の場面をもう一度再現してもらいます。子どもたちが「スイッチ、オン!」と言ったら、けんかになるまでの場面をその通りに演じます。途中でストップをかけて、「この時、どうしたらよかったのかなあ」とみんなに聞いたりしてみます。演技している方も、やっているうちに楽しくなってしまって、ニコニコし始めます。(笑い)

●掃除などで、机の上のふき方を見ていると、できてないなあと思うことがあります。私が小さいときは「四角いものは四角くふきなさい」と言われたものですが、みなさんはどうでしたか?そうしないと、隅っこや角が上手にふけませんからね。そして丸いものは丸くふきなさいとも…。今の子どもたちは四角いものでも丸いものでも、真ん中あたりのみ、チャ、チャっとふいて終わりにしてしまいます。こんなことが気になる私は神経質なのかなあ。

●1年生は、床に何か落ちていると、すぐに私のところに持ってきます。いやいや、高学年でも一緒ですね。そこで「持ってくる前にやることがあるよね」と言ってあげます。首をかしげているので、「落ちていたまわりの人に『これだれの?』とか聞いてみたらどうですか?」と言いました。すると子どもたちはやっと、聞きに行きます。(^^)

●今の子どもって、たとえば大人が二人で話をしていても平気でその間を通っていきますよね。これはいったいどうしてなのでしょうか?先日も父母の方と廊下で話をしていると、高学年の子が次から次へと二人の間を通っていくのです。注意しても「すいませ〜ん」とか言ってヘラヘラして行ってしまいます。大切な話をしている時にこれをやられると本当に腹が立ちます。大きな声で叱ってもニヤニヤしているのが今の子どもたちですから、まったくどうしていいのかわからなくなります。今どき教師なんか社会的には尊敬されていませんからそういったことがあるのもわかりますが、原因はそれだけではないようです。大人の、いい意味での「恐さ」がわかっていませんね。悪いことをすると、自分の親だけでなくて、他の大人たちからも叱られることがあるんだといった経験が少ないとしか思えません。みなさんは地域で他の子どもたちを叱れますか? 

●今日(24日)の3〜4校時は、学年親子軽スポーツ大会でした。4クラス全員と、父母のみなさんが集まって、簡単なクラス対抗スポーツ大会を開いたのです。場所は体育館です。種目は、
・つなひき  ・ボール送り  ・玉入れ  ・輪くぐり
でした。それぞれの順位で得点をつけていきます。
我がクラスは、3位でした。玉入れまでは、トップだつたのですが、輪くぐりで大逆転されてしまいました。(笑い)
感心して、本当にありがたかったのは、各クラスの役員のみなさんの動きです。とってもこまかい企画書と、行動表を作ってきてくれたり、舞来夫直伝の手作り優勝カップを作ってきてくれたり、進行を立派につとめてくれたり……。本当に一生懸命にやってくれました。そこで、閉会式では役員さん全員にステージに上がってもらって、子どもたちや父母のみなさんと大きな拍手でお礼をしました。終了後、クラスごとに記念写真を撮って、次の給食を参観してもらいました。子どもたちの給食の様子は、父母のみなさんにはどのようにうつったかな?

● 今日、最初の漢字を勉強しました。
一番最初に出てきたのは、「山」でした。
まず山の絵からこの漢字ができたことを話してから(もちろんその絵もかいて)練習しました。
次に、「日」です。これもお日さまの絵をまずかきました。この漢字は、2画目の「かくかぎ」の書き方がキーワードになります。四角は、漢字の場合、たて-かくかぎ-よこ の順に書く場合が多いからです。
「月」は、「はらい・はね」のある「たてせん」をしっかりと教えなければなりません。月の絵も、もちろんかきました。
以上、今日は3文字教えました。

● 「お」と「を」、「わ」と「は」、「え」と「へ」の使い方がどうもなかなかわかってくれません。そこで、言葉をまずいろいろ黒板に書きだしました。[わたし][えんぴつ][がっこう][いちねんせい][なくす][いく]……。それでこれらの言葉を、のりやボンドでくっつけましょう…、と指導しました。そして、これらの言葉をのりやボンドになってくっつける役目のひらがなが「を」「は」「へ」であると教えました。 

●近くの公園に探険に行く計画をたてました。持っていくものの話し合いをしたのですが、こちらとしてはボールとか、なわとびとか、外で元気よく遊べるものを期待していたのですが、ポケットピカチューだの、たまごっちばかり出てくるので、やんなっちゃいました。(笑い)

●今日はプールの一日目でした。天気もよかったので、子どもたちは大はしゃぎ。今日は初日なので、プール開きとして、テープカットを行いました。学校によっては、塩をまいたり、お酒をまいたりする所もあるようです。それはちょっとやりすぎではないかと思い、テープカットだけにしました。最初に「流れるプール」といって、子どもたち全員が同じ方向に泳いだり歩いたりしてぐるぐる回るやつをやりました。100人以上の子どもたちが回るので、水は本物の流れるプールと同じように流れます。途中で、「はんた〜い!」と合図をおくると、子どもたちは反対に回るのですが、それまで流れていた水の方向に逆らうことになるので、なかなか前に進めなくなります。これがとっても子どもたちにとってはおもしろいようです。残りは自由時間にしました。私も一緒に入って、子どもを持ち上げて投げとばすやつを何人も何人もやってあげました。それでちょっと筋肉痛です。楽しい時間は、あっと言う間に終わってしまいました。