網膜静脈分枝閉塞症黄斑浮腫 闘病記 一 先進医療にかけてみる 本を読んでいて、左目の視野で、一部の文字が欠けてしまうのに気がついたのは去年(2009年)の秋頃。 右目の網膜剥離の外科手術をしてもらったK病院では "「網膜静脈分枝閉塞症」である" と診断。当時は広がりは見られないとのことで経過観察ということでした。 ところが今年(2010年)の3月から、視野で欠ける部分が拡大し、物も大きくゆがんで見えるようになってしまったので、「これはイカン!」と、K病院の予約を一週間早めてもらったのが4月。 その日は、レーザー治療でなおるのではないかとタカをくくっていました。少し前までは「経過観察」ということだったのですから。 ところがくだされた診断は、左目の「網膜静脈分枝閉塞症黄斑浮腫」。危険な外科手術をするか、そのままにして、ひどくなるしかない…、場合によっては失明するときもあると言われました。 ただ、別なところで、目に直接薬を注入する先進医療をしている病院もあるとのこと。しかし症例が少なくて確実になおる見込みはないということでした。 「さあ、どうしますか?」 そもそも「経過観察」と診断したのはアナタじゃないか!と文句を言いたくなりましたが、今更そんなことを言ってもしかたがないことに気がついて文句を言うのはやめることにしました。 それに、反対の右目の網膜剥離の手術を見事に成功させてくれたお医者さんなのですから、逆に感謝するべきだとも思いました。 けっこう長い沈黙の後、その医者が、 その医者が最後にくれたのは、先進医療をしている大学病院への紹介状と漢方薬でした。 帰宅の道で、左目に対して "今までありがとう" という不思議な感情がわいてきて、恥ずかしながら涙が出てきました。 そして、"片目で仕事をつづけられるのだろうか?" とか、"海賊みたいなパッチをつけようか" などと、現実的な不安を、おかしなことで消そうとしている自分がいたことを記憶しています。 戻る ← → 次へ
(無断転載禁止 /2010.8.1/しおちゃんマン宛メールフォーム) |
|
||