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「一枚の写真」の授業

 

 一枚の「報道写真」からどんなことが伝わってくるのか、逆に、一枚の写真でどんなことが伝えられるのかを考える授業を総合的な学習の時間に展開してみました。

 まず、一週間以内に新聞等に掲載された一枚の報道写真を見て、その写真はどんなニュースを伝えるための写真なのかを話し合います。そのことにより、一枚の写真だけで様々なメッセージが伝えられることを学びます。またそれだけでなく、子どもたちの目を社会に向けることにもつながります。

 その日のニュースをとりあげて、朝の会などで、短い時間でも展開できます。その授業展開例は、こちらです。

雪の捨て場なし、消雪・流雪機能せず 中越地震被災地 の写真を見ての展開

 2005年1月25日、この授業を朝日小学生新聞が取材してくれました。以下のような展開でした。

 1月28日発行された朝日小学生新聞は、こちらです。


(2005年1月16日の報道より)

発:この写真には何が写っていますか。
・鬼が二人。
・子どもが三人、お母さんやおばあちゃん。

 

発:この写真に写っている人に聞いてみたいことはなんですか。
※以下の質問に対して、予想される答えを子どもたちが代わりに答えていく。
・鬼に…何をしにきたのですか。
・家の人に…恐くないですか
・場所はどこですか。
・ どうして大人は楽しそうなのですか?

[板書]
大人…笑顔
子ども…恐がって

発:この鬼は、何をしに来たのでしょう。
・悪い子をこらしめるため。

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小正月恒例のスネカにタイ人研修生も参加 岩手・大船渡

岩手県大船渡市で15日夜、小正月の恒例の「スネカ」があった。鬼の面をつけ、わらをまとったスネカが、家々を回って子どもを怖がらせた。

炉端にかじりついて脚のすねの皮を焼いているような怠け者を懲らしめることから、スネカという。今回は、タイ人農業研修生のスチャット・チュンプラユンさん(23)も、スネカに扮した。

「カバネヤミ(怠け者)いねがぁ」と迫る姿を見て、子どもは大泣き。子ども好きのスチャットさんは「泣かれて、逆にひるんでしまった」と頭をかいた。

教:東北地方や、北陸地方には、里人の家にいって、悪い子を懲らしめ、里の人の怠け心を戒める役割をもっている鬼が多い。
○秋田…なまはげ
○新潟…アマメハギ
○岩手…スネカ

※外国でも…(チェコ)

サンタクロースの由来となったのはSaint Nicholas(聖ニコラス)といわれていますが、チェコでは、ニコラスはミクラーシュ(Mikulas)になり、聖ミクラーシュの命日である12月6日(聖ミクラーシュの日)の前日の夕方、聖ミクラーシュが天使と悪魔を連れて小さな子供のいる家族を尋ねて回る伝統行事がある。

そして子供たちに、今年1年いい子にしていたかを尋ね、良い子にはキャンディーやチョコレートを、悪い子には石炭やジャガイモを渡すという風習がある。

もし、良い子でなかったならば、悪魔は子供を少し脅かして、来年はもっと良い子になると約束させ子供たちは歌を歌うか短かい詩を暗唱すると、聖ニコラスと天使は、ご褒美をくれる。

※日本には、いろいろな鬼がいることをおさえて…

発:みんなの家にも、もうすぐ鬼が来ませんか?
・節分、豆まきをする。
※ 各家庭の節分の様子を交流する。

発:どうして鬼をマメで追い返してしまうのですか。悪い心を退治してくれる鬼かもしれないのに…
※子どもはそれに対して自由発言。

教:節分の豆まきは、中国から伝わったもので、そもそも自分の心の中の「鬼」(怠け心や、悪い心)をマメに移して流してしまう…という意味があったようです。今、自分の中で、マメに移して流してしまいたいものはありますか?ノートに書きなさい。